BuildとAWSの比較

AWSが「自分で組み立てること」を前提にしているプラットフォームを、Buildは完成した状態でご提供します。

概要比較

Build
AWS
プラットフォームの形態
PaaS、自社所有ハードウェア
IaaS、AWS所有のハードウェア
セキュリティ&コンプライアンス
すべてのプランに標準搭載
豊富なセキュリティサービス。ただし設定と運用は自社で
実行環境の制御
設定可能なランタイム、VM、Kubernetes
最大限の制御。運用責任もすべて自社に
料金モデル
月額固定のキャパシティプール
サービスごと・単位ごと・リージョンごとの従量課金
専門サービスの幅
必要な範囲に集中
他の追随を許さない
運用の負担
Buildがプラットフォームを運用
自社で担い、専門人材の採用が必要な場合も

概要

AWSはIaaSの代表的なプラットフォームであり、GCPやAzureも同じ基本モデルの上に成り立っています。強力なインフラサービス群を、チーム自身が組み立てて使うというモデルです。Buildは、アプリケーションプラットフォームを完成した製品として提供することで、この組み立て作業そのものをなくします。

Buildはフルスタッククラウドプラットフォームです。ハードウェアからランタイムまでを自社で所有・運用しています。AWSも自社でインフラを所有しているため、ここでの違いは所有形態ではありません。違いは、その上に乗るプラットフォームをどこまで自分で組み立てる必要があるかです。

AWSとは

AWS上の一般的なSaaSアプリケーションは、EC2・ECS・EKSによるコンピュート、RDSによるデータベース、VPCとRoute 53によるネットワーキング、IAMによるアクセス制御、CloudWatchによる可観測性、そしてAWSまたはサードパーティのツールによるデプロイを組み合わせて構成されます。

これは珍しい構成ではありませんし、間違った構成でもありません。ただし、それはプロダクトと並行して、チーム自身がプラットフォームを構築し運用しているということでもあります。

AWSの強み

AWSはサービスの幅、対応地域の広さ、そしてインフラの制御性で優れています。

コンピュートやネットワーキングからデータベース、可観測性、セキュリティに至るまで、インフラチームがアーキテクチャを選択できる幅はBuildよりはるかに広く、グローバルの拠点数でも上回ります。

インフラの設計と運用を自分たちで最大限にコントロールしたいチームには、AWSの方が適しています。

Buildとの違い

プラットフォームはすでに組み上がっています

AWSでは、アプリケーションを書き始める前に作業が発生します。アプリケーションが動く土台となるプラットフォームを選定し、つなぎ合わせ、一貫した形にするまで、何もリリースできません。

Buildではその作業がすでに完了しています。本番運用の土台が初日から用意されているため、チームはインフラではなくアプリケーションから着手できます。

立ち上げが速く、決めるべきことが少なく、デプロイ・監視・管理をひとつの場所で行えます。

インフラの請求額は、コストの一部にすぎません

AWS上でアプリケーションが動き始めても、作業は終わりません。誰かがIAMとネットワーキングを管理し、環境の整合性を保ち、サービスを監視し、インフラの変更をレビューし、請求額について説明する必要があります。

アカウントが大きくなるほど、監視すべきシステムも、維持すべき判断も増えていきます。クラウドの請求額は目に見えますが、その周りで費やされるエンジニアの時間は見えません。

この規模になるとIaaSと専任のDevOpsチームという構成が一般的ですが、Buildは200以上のダイノへのデプロイと毎秒32,000件のデータベース書き込みを、PaaSの使い勝手を保ったまま処理しています。
Baremetrics導入事例

Buildはこの運用レイヤーの多くを引き受けます。プロダクトチームが管理するのは、インフラサービスの集合体ではなくアプリケーションそのものになります。

必要なときの深さを、インフラから始めることなく

BuildはAWSよりも方針が定まっていますが、閉じた抽象化ではありません。より深いところに踏み込むために、別の場所へ移る必要はありません。

  • BuildpackまたはDockerfileによるデプロイ
  • 自身のKubernetesネームスペースへの直接アクセス
  • 標準のワークロードと併用できる仮想マシン

AWSははるかに幅広いインフラコンポーネントを提供します。その柔軟性と引き換えに、運用責任も大きくなります。Buildが前提としているのは、多くのプロダクトチームがその深さを必要とするのは1つか2つのサービスであって、アプリケーション全体ではない、ということです。

料金

AWSは、アーキテクチャが適切に設計され、継続的に最適化・保守されていれば、非常にコスト効率の高い選択肢になり得ます。

AWSはコンピュート、データベース、ストレージ、ネットワーキング、データ転送、可観測性をそれぞれ個別に課金します。細かく制御できる反面、コストを最適に保つには適切なサービスを選び、適切なサイズを設定し、使用率を継続的に監視し続ける必要があります。その注意が途切れると、過大なインスタンス、不要なサービス、想定外のデータ転送料金が静かに積み上がっていきます。

Buildはアプリケーションインフラを予測可能な月額キャパシティとしてまとめ、アドオンクレジット、人数無制限のシート、すべてのプラットフォーム機能を含めて提供します。

インフラ単体の費用ではAWSの方が安くなることもありますが、総コストはコンピュートだけではありません。既存チームの工数であれ、専任のDevOps人材の採用であれ、すべてを管理・最適化するために必要なエンジニアの時間を加えると、AWSの方が全体として大幅に高くつくことがあります。

同等のワークロードをすでにAWSで運用されている場合は、現在の請求書をお送りください。Buildはその金額を下回る価格をご提示し、12か月間その価格を維持します。

AWSからの移行

コンテナ、Postgres、Redis、標準的なネットワーキングで構成された一般的なSaaSアプリケーションは、多くの場合Buildに適しています。

アプリケーション本体は、再設計をほとんど、あるいはまったく伴わずに移行できることが少なくありません。その周辺にあるAWSインフラの多くは、プラットフォームが管理するデプロイ、ネットワーキング、可観測性、アクセス制御に置き換わります。

専門的なAWSサービスが関わる場合も、Buildのエンジニアが移行を一緒に進めます。エンジニアによる移行サポートは、すべてのお客様に標準で含まれています。

どちらを選ぶべきか

AWSを使い続けるべき場合

  • インフラに関するすべての判断を自分たちで行いたい
  • インフラを担当するプラットフォームエンジニアリングチームがすでにある
  • Buildが対応していないリージョンが必要
  • 他に代替のない専門的なサービスに依存している

Buildに移行すべき場合

  • プラットフォームを組み立てるのではなく、アプリケーションをデプロイすることに集中したい
  • エンジニアの時間を、インフラではなくプロダクトに使いたい
  • 運用まで含めて、予測可能な月額料金にまとめたい
  • 例外的なケースで低レイヤーにアクセスできればよく、すべての責任を負いたいわけではない

詳細比較

Build
AWS
コンピュート
マネージドの実行環境、Kubernetesアクセス、VM
EC2、ECS、EKS、Lambdaなど
データベース
プラットフォームのマネージドアドオン
RDS、DynamoDB、Auroraなど
ネットワーキング
プラットフォームに内蔵
VPC、ロードバランサー、Route 53など
レビュー環境
標準搭載
アーキテクチャとツール次第
デプロイパイプライン
標準搭載
AWSまたはサードパーティのツール
メトリクスとログ
標準搭載
CloudWatchまたはサードパーティのツール
アクセス制御
プラットフォーム標準の設定
IAMをサービスごとに設定
SOC 2レポート
すべてのプランに標準搭載
AWS Artifactから無償で取得
専門サービスの幅
必要な範囲に集中
他の追随を許さない
グローバル拠点
米国・欧州・日本
はるかに広範
料金モデル
月額のプラットフォームキャパシティをプールで提供
サービスごとの細かな従量課金
運用の負担
Buildがプラットフォームを運用
自社で担い、専門人材の採用が必要な場合も

よくある質問

BuildはAWSより安いですか?

インフラ単体の費用ではAWSの方が安くなることもありますが、総コストはコンピュートだけではありません。既存チームの工数であれ、専任のDevOps人材の採用であれ、AWS環境を管理し最適化するために必要な時間を含めると、全体としてBuildの方が低コストになるケースが多くあります。

BuildはAWS上で動いていますか?

いいえ、Buildはプラットフォームの基盤となるハードウェアを自社で所有し、自社で運用しています。

EC2やECS、EKSで動かすのではなく、Buildを選ぶ理由は何ですか?

それらはインフラの構成要素だからです。本番アプリケーションを動かすには、その周りにデプロイのワークフロー、ネットワーキング、可観測性、環境、アクセス制御、そして継続的なプラットフォーム運用が必要になります。Buildはそれらをひとつのアプリケーションプラットフォームとして提供します。

この比較はGCPやAzureにも当てはまりますか?

はい、IaaSとしての基本的なトレードオフは同じです。GCPやAzureも強力なインフラの構成要素と幅広い柔軟性を提供する一方で、Buildはアプリケーションプラットフォームを組み上がった状態で提供し、初期構築と継続的な運用作業の多くを不要にします。

BuildはAWSのすべてのサービスを置き換えられますか?

AWSのサービスカタログは他に類を見ない規模です。専門的なAWSサービスに強く依存しているアプリケーションは、AWSに残るか、それらのサービスをBuildと併用する方が適している場合があります。

BuildにDevOpsチームは必要ですか?

いいえ、Buildはプロダクトチームが社内にインフラ基盤を持たなくても本番アプリケーションを運用できるように設計されています。必要に応じてKubernetesやVMへのアクセスも利用できます。

最終確認日

他のプラットフォームとも比較する Heroku Render Vercel